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うんちとおなら

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これは「うんち」大好きな子供たちの定番、五味太郎著『みんなうんち』です。幼い頃この本を手にした方も多いのでは?
もちろん私も一番の愛読書でした(笑)
五味太郎氏独特の美しい色使いでいろいろな生き物とその「うんち」が描かれています。

『おおきいぞうは おおきいうんち
  ちいさいねずみは ちいさいうんち』

この短い文章を歌でも歌うようにリズミカルに読みます。
字が読めない子も、なかなかじっとしていられない子も、この本を読み出すと周りに集ってきます。
口々に「うんち、うんち」とそれはそれは楽しそう。

 『ひとこぶらくだは ひとこぶうんち
  ふたこぶらくだは ふたこぶうんち
  これはうそ』
こちらが「・・・うそ」と読み終わる前に 子供たちは得意げに「うそ、うそ、うそ!」と叫びます。

この本をトイレットトレーニングに利用するとおっしゃるお母さんもいらっしゃいますが、あくまで楽しく読むことが最優先。
実はこの冒頭のぞうさんとねずみや、あとに続々と登場する動物たちの絵で「大きい」「小さい」を理解させるのも私たちの目論見のひとつなのですが、この「楽しい」という感覚が最大の武器なんですね。
読んでいるこちらもそれはそれは楽しい気分になって、子供たちにせがまれるままに 何度も読んでしまいます(笑)

ただひとつ・・・・
『へびのおしりはどこ?』・・・
ここを読むのはつらいなぁ(泣笑)

そうそう、ちなみに中国語にも翻訳されているのですが
「みんなうんち」→「大家来大便」だそうです。
なんともはや・・・・・におってきそうですね(笑)
いろいろ | comments (1085) | -

躓きヲ持つ子供たち(2)

前回の記事の中で、軽度発達障害は「いつ気づくべきか」という問いかけに対して「早期発見の一語につきる」とお答えしました。

発達障害の子供たちが持つ困難は、生まれもっての障害に加えて「二次障害」があります。
「二次障害」とは環境や周囲の人との関わりの中から生まれてくる障害のことで、たとえば本来の障害のせいでできないことを、怠けているとか我儘と見なされて、過度の叱責や非難を受け またいじめの対象になったりして、本来の障害に「自信喪失」「学校不適応」「心身症」などの行動面や精神面で多様な問題や症状が現れます。(具体的な症状は ”続き”にて)

そしてそれらに適切な対応がなされないまま最悪の結果を迎えると『Moonless night』の記事にあるように発達障害を抱えた人たちが犯罪の加害者となったり、児童虐待の被害者となる場合があります。
現に、ある子供病院に訪れた被虐待児の半数強に発達障害が認められたという報告もあります。

子供の発達を可能な限り促し、またこれらの不幸な結果を招かないためにも、できるだけ早い時期に子供が持つ障害を発見し その本人に必要な支援が行われ二次的な障害を引き起こさないようにすることが重要なのです。

子供の持つ障害の発見は、養育者(特に母親)によってなされる場合が多いのですが、まだまだ発達障害に関する認識が浸透していない今日では、保健行政の担う役割は非常に大きなものがあります。それぞれの自治体の保健所が行う乳幼児健康診断は今後その役割を果たすべく整備されることが急務です。

しかし現状は前出のサイトの「自閉症、保険師の65%理解不足」に記されているように、医療・行政面での整備は大きく遅れています。しかも子供一人に充てられる健診の時間は非常に短時間で、その時間内に子供の障害に気付くのは至難の業です。(発達障害は顕著な症状が見られない場合は特にその発見は非常に困難で、経験豊富な児童精神科医の診断が望まれるのですが その数は発達障害児の数に比して非常に少ないのです。)専門的な人材の育成が早急に望まれます。
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発達障害 | comments (883) | trackbacks (1)

躓きを持つ子供たち(1)

昔からクラスに一人位は 落ち着きがなくて授業中席にじっと座っていられない子供や、何をやってもぶきっちょで運動も苦手、遊びのルールがよくわからなくて友達と上手く関われない子供、簡単な計算や漢字の書き取りにも苦労する子供・・・こういう子供たちがいたと思います。

最近になってこういう子供たちが持つ困難さのことを「軽度発達障害」という用語を使って表すようになりました。

軽度発達障害の子供たちは 知能の遅れが認められないか或いはそれほど大きくないのが特徴です。
「軽度」という言葉からその子供たちが持つ問題も軽いと思われがちなのですが、一見「軽度」であるがために必要且つ適切な教育や支援が行われず、社会的な保障も受けることができない場合が多いのです。

周囲の人からは(ときには学校の教師でさえ) その障害の見た目のわかりにくさから、「困った子供」「わがままな子供」「扱いにくい子供」などと見られ、親の躾が悪いとか親の愛情が足りないなどと 親に対して非難が向けられることもしばしばです。

ここではっきりしておかねばならないのは、これらの障害は決して親の養育態度や成育環境に問題があるから起こることではないということです。
まだ確かな原因は解き明かされるに至ってはいませんが、脳に機能的な問題があって引き起こされるものと考えられています。

「発達障害」と言いますが、発達は止まっているのではなく適切な対応が行われれば 社会生活を営む上での困難さをより軽くさせることが可能です。
逆にそれが行われなかった場合は、集団生活の中で多くの不都合さを生じ、子供の場合は「虐め」「虐待」などの対象にされやすく、成人してからも社会に適応するのが困難になります。

こうしたことをできるだけ多くの人々に知ってもらい理解を深めてもらうことは 発達障害を持つ人が生きやすくなるだけではなく、他の障害がある人、さらにはすべての人にとってよりよい世の中になるものと思います。
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