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躓きを持つ子供たち(1)

昔からクラスに一人位は 落ち着きがなくて授業中席にじっと座っていられない子供や、何をやってもぶきっちょで運動も苦手、遊びのルールがよくわからなくて友達と上手く関われない子供、簡単な計算や漢字の書き取りにも苦労する子供・・・こういう子供たちがいたと思います。

最近になってこういう子供たちが持つ困難さのことを「軽度発達障害」という用語を使って表すようになりました。

軽度発達障害の子供たちは 知能の遅れが認められないか或いはそれほど大きくないのが特徴です。
「軽度」という言葉からその子供たちが持つ問題も軽いと思われがちなのですが、一見「軽度」であるがために必要且つ適切な教育や支援が行われず、社会的な保障も受けることができない場合が多いのです。

周囲の人からは(ときには学校の教師でさえ) その障害の見た目のわかりにくさから、「困った子供」「わがままな子供」「扱いにくい子供」などと見られ、親の躾が悪いとか親の愛情が足りないなどと 親に対して非難が向けられることもしばしばです。

ここではっきりしておかねばならないのは、これらの障害は決して親の養育態度や成育環境に問題があるから起こることではないということです。
まだ確かな原因は解き明かされるに至ってはいませんが、脳に機能的な問題があって引き起こされるものと考えられています。

「発達障害」と言いますが、発達は止まっているのではなく適切な対応が行われれば 社会生活を営む上での困難さをより軽くさせることが可能です。
逆にそれが行われなかった場合は、集団生活の中で多くの不都合さを生じ、子供の場合は「虐め」「虐待」などの対象にされやすく、成人してからも社会に適応するのが困難になります。

こうしたことをできるだけ多くの人々に知ってもらい理解を深めてもらうことは 発達障害を持つ人が生きやすくなるだけではなく、他の障害がある人、さらにはすべての人にとってよりよい世の中になるものと思います。
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