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躓きヲ持つ子供たち(2)

前回の記事の中で、軽度発達障害は「いつ気づくべきか」という問いかけに対して「早期発見の一語につきる」とお答えしました。

発達障害の子供たちが持つ困難は、生まれもっての障害に加えて「二次障害」があります。
「二次障害」とは環境や周囲の人との関わりの中から生まれてくる障害のことで、たとえば本来の障害のせいでできないことを、怠けているとか我儘と見なされて、過度の叱責や非難を受け またいじめの対象になったりして、本来の障害に「自信喪失」「学校不適応」「心身症」などの行動面や精神面で多様な問題や症状が現れます。(具体的な症状は ”続き”にて)

そしてそれらに適切な対応がなされないまま最悪の結果を迎えると『Moonless night』の記事にあるように発達障害を抱えた人たちが犯罪の加害者となったり、児童虐待の被害者となる場合があります。
現に、ある子供病院に訪れた被虐待児の半数強に発達障害が認められたという報告もあります。

子供の発達を可能な限り促し、またこれらの不幸な結果を招かないためにも、できるだけ早い時期に子供が持つ障害を発見し その本人に必要な支援が行われ二次的な障害を引き起こさないようにすることが重要なのです。

子供の持つ障害の発見は、養育者(特に母親)によってなされる場合が多いのですが、まだまだ発達障害に関する認識が浸透していない今日では、保健行政の担う役割は非常に大きなものがあります。それぞれの自治体の保健所が行う乳幼児健康診断は今後その役割を果たすべく整備されることが急務です。

しかし現状は前出のサイトの「自閉症、保険師の65%理解不足」に記されているように、医療・行政面での整備は大きく遅れています。しかも子供一人に充てられる健診の時間は非常に短時間で、その時間内に子供の障害に気付くのは至難の業です。(発達障害は顕著な症状が見られない場合は特にその発見は非常に困難で、経験豊富な児童精神科医の診断が望まれるのですが その数は発達障害児の数に比して非常に少ないのです。)専門的な人材の育成が早急に望まれます。
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